うわ、8月から書いてないのかぁ(苦笑)
猫達はみ〜んな元気です。
* * *
日曜日にKさんから第二駐車場に子猫がいるというメールが来たので、月曜日に様子を見に行ってみた。
カラスに見つからない様にとKさんの娘さんが駐車場の隅にタオルをかけて隠しておいたというので行ってみると、タオルはすっぽりかけられており、これじゃ息が・・・大丈夫なの?とタオルをめくってみると子猫のぐったりしている姿・・・一瞬で真っ青になった。
朝は元気に動いており、ゴハンも缶詰を食べたという話だったのだが、かろうじて息はしていたものの体の温もりがまったくなく冷たいくらいで、目も開いてはいるのに瞳孔に全く動きがなくとても見えている様には見えなかった。
そうこうしているうちに、KさんとNさんもやってきてくれ、Nさんがミルクを少し子猫に飲ませてくれたのだが、今思うと、あのミルクが命の水だったのかもしれない、命を繋いでくれたのかもしれない・・・そんな風に感じた。
三人で途方に暮れながら子猫を囲んでいたが雨も降り出し、どうせダメなのならせめて玄関先で看取ってあげるくらい・・・とウチへ連れて帰る事にした。月火と天気予報は雨。それをしのげるだけでも違うよねと先日亡くなった通りすがりのにゃんこの時も雨だった事をとふと思い出した。
帰りにスーパーに寄りカイロを買ったが、以前子猫を亡くした時に血糖値が下がった時の対処はガムシロップを与える事、いつもお世話になっている動物病院のM先生が教えてくれた言葉を思い出し、もう一度戻りガムシロップを買い、家に戻った。
水草をネット注文で購入した時の発泡スチロールの箱をとっておいた事を思い出し、そこにカイロを敷いてあったかくしてやり、後はとにかくガムシロップ!と注射器で口元から流し込んで様子を見た。
するとどの位たった頃だろうか。なんとなくちょこっとだけ子猫に生きる力が見えてきた気がしたのだ。餌をつけた指を口元にやると一度だけ私の指を噛んだのだが、力強さを感じ、もしやこれは小さな希望が?とその発砲スチロールごと子猫を連れ出し近所の動物病院に駆け込んだ。先生に診てもらう頃には子猫の目ははっきり物をとらえ、生気すら感じられる程のもので、先生もこれなら大丈夫かもと言ってくれてほんとにほんとにビックリすると同時にとても嬉しかった。
子猫は見るからにとても小さく、離乳後間もない位?1ヶ月ちょっとくらいだったと思う。この頃の子猫は一日一日が勝負だと思う。やはり一匹で生きていくには難しい年頃で、母親がいるかしっかりと世話をしてくれる人間がいない事にはまず外敵以外に自力ではやっぱり生きていけないんだろうなと思った。
家では子猫はちょこっとだけ歩いたりもしたのだが、私がさわらなければとにかくずっと寝続けていた。
食事は病院でもらった栄養剤を飲ませたが、全然飲みたがらず、猫用ミルクもダメ、とくタイプの猫ミルクも、とにかく食べさせなければと思うのにどれもこれも頑なに口を閉ざして飲むのを嫌がった。ただ缶詰だけは一度だけ自分からほんの少し食べようとしてくれたのだが・・・やっぱりすぐに食べなくなった。
それでも獣医さんが強制的にでも食べさせないと生きられないというので無理矢理流し込んでいたのだが、私が見ていない間にいつの間にか吐く・・・それの繰り返しだった。一度弱り切った体では機能も低下してしまい何もうけつけられない状態になってしまっていたのかもしれない。
片目がずっと目やにでつぶれていたのだが、両目とも目が開かなくなってきたので病院で目薬を出してもらった。
そして火曜日の夜中、ゴハンをあげて、おトイレをと濡れタオルで誘導してやってトイレ箱に子猫をおくと微動だにしないのでダメか〜と子猫を抱きかかえるとおしっこの後があるのだ!おお!とプチ感動をしつつそのままトイレに戻すと数回砂をかいたのですよ!!!
子猫の猫らしい仕草を始めてみた瞬間でした。
目やにをふき両目とも綺麗になったのでそのまま子猫を寝床へ。
食欲もなく、目やにも悪化・・・ずっと動かずに寝ている子猫・・・もしかしたらダメなのかもしれない・・・そんな事を考えながら私が寝たのが夜中の3時・・・
そして朝見に行くと箱の蓋の隙間から見えた子猫はカイロのあたっていない所で倒れる様に静かに眠っていた・・・。体は冷たくなっていて動かなかった・・・。
ごめんね。看取ってあげられなかったよ。残念です・・・。
なんでカイロを一面にひいてあげてなかったんだろう。
寒かったかな・・・鳴いていたのかな・・・。
嫌がってでももっとゴハンをあげれば良かったよ。
今思うと体が膨れている気がしたのはどこかに水がたまっていたのかとも思えてしまうし・・・
自分の無知さと知恵のなさに後悔ばかりが頭を巡る。私の配慮不足の様な気がして情けなかった。
4-5年前に保護して亡くした子猫のこたろうも同じ濃い色の茶トラだった。そっくりだった。
茶トラと相性が悪いのかな・・・
なんだか一度復活しただけにこたえましたね・・・。
* * *
水曜の午後、子猫をウチの庭に埋めてあげた。
元気になったので、写真を撮ってあげなきゃと思っていたのに全然撮ってあげられなかったよ。
時折猫の本でお亡くなりになった猫の写真を見るが、すごいなぁと見ていたがなんとなくその気持ちがわかる気がした。
子猫を撫でてる手に伝わる感触はなんにも変わっていないのにもうお別れで、何か残しておきたくて、箱に入れて庭の小さなお花をたむけ沢山撫でた後、携帯で一枚だけ写真を撮った。ずっとうつむいて寝ていたのでほんとに生きてる時そのままの姿に見えた。さわると起きそうなのにね。
埋めてあげた後、今年は全然手入れをしてあげなかった庭で、子猫のお墓にクロッカスの球根を一緒に植え、初めて作った陶芸の、穴が小さすぎて飾りにしかならなかった十字架のネックレスをワイヤーにくくりつけてお墓に立ててあげた。
子猫は5号だからごうちゃん・・・旦那とそう名付けていた。
ごうちゃんの猫らしい姿・・・色々見てみたかった。
静かな静かな子猫のごうちゃん、ほんとはきっとすごく元気に駆け回るコで、やっと自由になれて今頃は天国で思う存分走っていると思う。今度は素敵なおウチのコに生まれ変われる様に祈ってます。
ごめんね、ごうちゃん。