昨夜、猫友達からのメールでミクちゃんがいたよと連絡があったので
今日行ってみる事に。
少し遅れてミクちゃんが出てきてくれた。
腫れ上がっている様に見えた前足は
少し落ち着いてきた様にも見えた。
このままミクちゃんだけの力で治す?と一瞬考えたが
ええい!このままもやもやするより病院連れてけ!と
行動に移す事にした。
ガツガツご飯を食べたあと
ミクちゃんはう〜んと一回伸びをした。
その二本伸ばした前足の片方は地面にはつけずに宙に浮かしていた。
落ち着いた所をひょいと持ち上げるとミクちゃんは大人しかった。
何も警戒していなかったから・・・。
キャリーバッグに入れられて初めて慌てたミクちゃん。
車が動き出すと始めは鳴いて出ようと必死にもがいていた。
怪我した前足もきっと痛かっただろう。
少したつとバッグの奥に張り付くように縮こまっていたよ。
動物病院は2軒お世話になっているが近い方に行くことに。
ミクちゃんは病院では始めはあまり騒がなかったのだが
治療されていくうちに暴れだして大変だった。
看護婦さんも新人さんの様でなかなかしっかりミクちゃんを捕まえていられず
私も手伝っていたのだが
はさみやペンチを見ると異常に暴れてしまって
結果私は手を噛まれてしまった。
応急処置をしてもらって外科に行けと言われた。
ミクちゃんは皮をはがされ消毒後包帯をまかれ注射を一本。
数日だけでも治療をしてくれないかと頼んだが
暴れるので物を壊されては困る、これ以上は出来ない、
このまま放すしかないと早々にキャリーバッグに入れられてしまった。
ミクちゃんと車に戻った私は、
身も骨もむき出しになっているミクちゃんをこのまま放すなんて・・・と
途方に暮れてしまったがさすがに出来ず、
逆方向だがもう1軒の病院に連れていくしかないと
時間外だったが電話連絡後、診察開始時刻までの間ミクちゃんを病院にあずけ
こんな小さな傷で申し訳ないなぁと思いつつ自分の手の治療に外科へ行って
抗生物質と痛み止めを出してもらった。
そしてまた動物病院へ戻ると
ミクちゃんの診察は終わっており
前足は思った以上にひどい状態だという事がわかった。
名前は忘れてしまったが大事な部分が潰れてしまっていて
その部分が問題なかった場合は治療の方法は沢山あったのだそうだ。
そして前足切断という事に・・・
切断しなきゃいけないだろうとは思っていたが
私は前足の半分位は残るのだと思っていた。
だが炎症がひろがってしまっている為、足の付け根から・・・と。
思いも寄らない言葉にひどくショックを受けた。
切断しないとどうなるのか聞くと
よほどの強い生命力がない限り全身に毒が回っていつかは死に至ると
言われてしまった。
もっと早くきていればと今更思っても遅かった・・・
先生はありがたい事に治療費の半分を負担すると言ってくれた。
ただ、頭が真っ白でどうすればいいのかすぐに答えが出せず
とりあえずミクちゃんをあずけ連絡をする事にしてその場は帰った。
ミクちゃんを保護する気もないのにこんな大きな決断をする事になるなんて
甘すぎる自分がとても情けなかった。
それでも答えは出さなければならなかった。
そして自分なりに考えて
病院に電話を入れた・・・
明日か月曜にミクちゃんの手術が行われる。
私が考えるよりずっとずっと猫達はたくましいのだと思う。
3本足になってもミクちゃんはきっと克服すると思う。
そうやって生きて行くしかないんだものね・・・
生粋のノラのキクちゃんから産まれてノラの世界しか知らないミクちゃんが
初めてキャリーバッグに押し込まれ、車に乗せられ
人間達に囲まれ押さえつけられ、皮をはぎとられ
わんこやにゃんこ達の声が響くなか小さな檻の中・・・
恐怖心でいっぱいで 不安な夜を過ごしているのだろう。
ミクちゃんにとって、もしかしたら怪我をした日よりも
最悪な一日だったかもしれない。
なんだか私としてはとても複雑・・・
ミクちゃんには嫌われちゃっただろうけど
でも、人間嫌いにならないで欲しいな。
したたかにたくましく生きて欲しいよ。