ちびころは3匹兄弟だった。
そのうちの1匹は
お年寄り用バイクに乗ってやってくるおばあちゃんのお宅の
家族になっていたのだが
先日久し振りに会ったおばあちゃんの口から
悲しい事実を知らされた。
昨年秋、そこの奥さんがちびころの兄弟を1匹連れ帰った。
昨年から娘さん一家と暮らす様になった
猫好きのおばあちゃんの為に連れ帰った様なのだが
(おばあちゃんは一度も猫を飼いたいなどと言った事はないそうだ)
おばあちゃんだけにしか懐かなかったのが
気に入らなかったのか
今月の初め、突然どこかへと捨てられてしまったのだそうだ。
そこのお宅にはワンコもいて
そのコとも仲良くなって
いつも二匹でくっついて寝ている姿は
ほんとに愛らしかったそうだ。
おばあちゃんは目に涙を浮かべ
可哀想だと何度もつぶやいていたよ。
単なる思い付きで仔猫を連れて行き
気に入らないといって捨ててしまう。
そして悲しみに暮れるおばあちゃんが
猫のお皿や道具を捨てたりノラの為に使おうとすると
次飼う時の為にとっておく、などと平気で言うんだそうだ。
二度と飼う事はならんと怒ったという。
ほんとにその通りだと思う。
お年寄りの言う事は時々矛盾してたりどうかなと思う事もあるのだが
話を聞いているとこのおばあちゃんの考え方は
とてもしっかりしていると感じるし
気持ちもよ〜くわかる。
変に話をねじ曲げて言ってる様には全然思えないのだよね。
犬を飼っていても
動物に対する愛情というのは養われていかないものなのだろうか。
元ノラだから戻しても大丈夫だと考えるのだろうか。
それとも何も考えない?
私には到底理解できない・・・
せめて元の場所に戻してくれる位の優しさが欲しかったが
それではおばあちゃんが連れ帰るとかそういう知恵はあるのだろうな。
最低だ。
野良の方がよっぽど幸せだ、という事もあるのだね。
もらわれていったコはみんな幸せになっている・・・
そう思えないのはとても悲しい事だよ。